時差と距離2005/05/15

LAのジャズ専門公共放送局KKJZをネットストリームで聴いていた。ふと、東京との時差が気になった。 東京とLAとの時差=16時間。そして、世にも奇妙なことに気づく。

 NYと東京との時差より、LAとの時差のほうが長い(NY時刻=東京時刻-13時間。LA時刻=東京時刻-16時間。→詳細)。LAのほうがNYより東京に近いのに…。

冷静に考え直して、あたりまえだと気づく。日付変更線は、太平洋上にあるのだから。

地球上で最も時刻が進んでいるのは、太平洋上の日付変更線のすぐ東(たとえば、ニュージーランドなど)。ここから、東に向かって、アジア、中東、欧州、米国東海岸、米国西海岸へと進むにつれ、時刻はマイナスされていく。だから、この時差は、日付変更線をまたがない方向で図った2地点間の「経度の差」を反映したものにほかならない。

日付変更線をまたいだ「経度の差」の測り方で東京に近い地点とは、日付変更線をまたがない「経度の差」の測り方では東京から遠い地点であり、これは、時差が大きくなる地点でもあるから、日付変更線をまたいで測った「経度の差」で東京に近いLAのほうが、遠いNYよりも、時差が増えるということになる。なるほど。